ZEH

省エネ住宅は地球温暖化対策のひとつと言えます。
日本の平均気温は、100年あたり約1.19℃の割合で上昇し、世界の平均気温の上昇率(1880~2012年に0.85℃上昇)よりも高くなっています。
地球温暖化によるここ数十年の気温変動は、人間の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えています。たとえば、氷河の融解や海面水位の変化、洪水や干ばつなどの影響、陸上や海の生態系への影響、食糧生産や健康など人間への影響が観測されはじめています。
家族のため、節約のため、さらには未来の地球の為にも「省エネ住宅」の普及が欠かせないのです。
ZEH(ゼッチ)とは省エネ住宅のひとつです。そうした社会背景も考慮した省エネ住宅である、ZEHについてご紹介します。

Contents

ZEHとは

ZEH(ゼッチ)とは省エネ住宅のひとつです。
ZEH(ゼッチ)ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。令和3年10月に閣議決定したエネルギー基本計画で政策目標が示されました。
住宅で使用されるエネルギーと太陽光発電システムなどで創られるエネルギーやエネルギー消費を抑える住宅性能や設備機器の利用によって相殺されるエネルギーが概ねゼロになるように考えれています。

一次エネルギー消費

一次エネルギー消費は、「冷暖房」「給湯」「換気」「照明」に使用するエネルギーです。

高気密・高断熱

自然環境の影響を受けにくく冷暖房などの運転効率を高く保つことのできる住宅性能です。

省エネ機器

省エネタイプのエアコンや、高効率な給湯システム、消費電力の少ないLED照明などの導入が必要となります。

創エネ機器

消費するエネルギーを創る機器で再生可能エネルギーを利用する太陽光発電システムなどがそれにあたります。

その他の省エネ住宅

ZEH以外にも省エネ性を高めた住宅の種類があります。それぞれの特長をご紹介します。

LCCM

LCCMとはライフサイクルカーボンマイナスの略称です。建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅です。

スマートハウス

IT(情報技術)を使い、家庭内の照明器具、調理器具、冷暖房設備など消費する電力を使用する機器を制御し、エネルギー消費を最適に制御する住宅のこと。エネルギー制御で用いられるのは、HEMS(ホーム・エナジー・マネジメント・システムの略)が上げられます。HEMSによってエネルギー使用量を見える化することで無駄な電気を使っていないかという省エネ意識が芽生え、消費電力を抑える生活につながります。

その他に低炭素住宅や長期優良住宅なども省エネ住宅となると思いますし、多くの工夫で省エネ化が実現できるようになると思います。

低燃費なZEH

前述のとおりZEHはエネルギー消費を相殺するように考えられた住宅です。そのため消費エネルギーを相殺できるように創エネルギー機器を採用することで達成できます。フィアスホームがご提案するのは“低燃費なZEH”です。家そのものの性能を北海道基準の断熱性能を目指し、消費するエネルギーを減らせるように自然の風や光、熱などを利用して生活できるような間取りや外観を考えるパッシブ設計を取り入れることです。このように消費するエネルギーそのものを減らしても快適に生活がおくれる住宅に適量の創エネ機器を採用する住宅にすることで低燃費なZEHが実現できます。

図1

まとめ

省エネ住宅の一例であるZEHをご紹介しました。
ZEHに限らず省エネ住宅の推進に補助金など住宅取得の支援策が充実しています。政策予算、締め切り日、先着など条件が異なりますので、詳しくは設計士の方やビルダーさんにご相談ください。
ZEHではさらにパッシブ設計の思想をもつと、住宅の計画時に気候風土、立地条件を勘案し、上手に自然エネルギーを活かせる設計を志せます。
大前提としては、高気密高断熱住宅でエネルギー浪費を起こさない基礎性能が必要になります。
世界の環境はCO2削減待ったなしの状態のようですね。
私たちも、個人でも企業でも出来ることから少しずつ地球環境の改善に貢献したいものです。
これから新築される方は、省エネ住宅について設計士の方やビルダーさんに相談しながら二人三脚で実践してみて下さい。