国内最高水準の断熱性能 HEAT20 G3グレード対応

HEAT20-G3に対応したUA値0.26W/m2・K(6地域、7地域)を達成

HEART20の各グレードの詳細。アリエッタの新仕様はHEAT20 G2以上G3レベルに対応。※地域・プランによって異なります。

HEAT20 G3グレードについて

HEART20とは

「HEAT(ヒート)20」とは、一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会の略称でもあります。メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体の有志で、2009年に「20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」として発足。
HEAT20では、より快適に暮らすために断熱性能の基準値を定め、G1やG2などのランクで評価しています。その基準は、国で定められた最低基準よりもかなり厳しく設定されており、省エネ住宅の指標となっています。

HEART20のグレード

HEAT20にはG1・G2・G3の3つの基準があり、G3が最高クラスの断熱基準です。
省エネと室内温熱環境の質の視点から目指すグレード値も提案されています。
HEAT20では、暖房期最低室温を以下のように示しています。
G1は最低室温をおおむね10℃に保つことにしていますが、これは非暖房室の表面結露の防止、すなわち住まいの健康を主目的にしているものです。G2は1・1地域を除けばおおむね13℃、G3はおおむね15℃以上を確保することとしており、これらは室内の温度むらを小さくし、住まい手の暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え設定しています。

HEAT20各グレードでの最低室温。G1はおおむね10℃、G2はおおむね13℃、G3はおおむね15℃を下回らないこととしています。

HEART20のグレードと世界の状況

H28年新法省エネ基準に比べHEAT20の各グレードは非常に高い基準であることがわかります。また、諸外国の断熱性能基準と比較しても非常に低い性能でした。こうした諸外国に遅れをとっていた日本の温熱環境の性能を世界基準に肩を並べる基準がHEART20のグレードとなります。

HEART20の各グレードと世界の各国の外皮平均熱貫流率と温暖デグリーデーのグラフ

HEAT20 G3、G2グレードのメリット

安全で健康・快適な住環境

「WHO 住宅と健康ガイドライン」が2018年11月に世界保健機関(WHO)から発表され、寒さ対策(冬季室内温度18℃以上)と住宅新築時と改修時の断熱工事、暑さ(室内熱中症)対策、住宅の安全対策、機能障害者対策などの推進が各国に勧告されました。
しかし、国土交通省が厚生労働省と連携して、2014年度に開始した「スマートウェルネス住宅等推進調査事業(SWH全国調査)」では、ほとんどの住宅がWHOの冬季室温勧告18℃以上を満たしていない状況でした。注1
こうした背景を元に高い断熱性能を確保すること、HEART20-G3、G2グレードに到達することが安全で健康・快適な住環境を得ると期待できます。

省エネによる節約

エネルギー価格の高騰が顕著で、将来にわたって先行きが不明瞭で生活費に与える影響に不安を覚えます。断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けることが少なく、また室内の保温・保冷効果も高いことから、冷暖房機器の使用頻度が減ります。特に光熱費を大きく抑えることが期待できます。断熱性能の低い住宅と比較して、年間で数万円の節約につながることもあります。
フィアスホームでは、数十年とかかる光熱費などのランニングコストやメンテナンスコストを含めた住宅にかかるコストを建築費(イニシャルコスト)に加算したトータルコストで家づくりを考えることをご提案しています。それぞれの家族に最適なコストバランスの実現を目指しています。

電気、ガス、上下水道料金の推移のグラフ。電気、ガス、水道などエネルギー価格が高騰、特に電気とガスが顕著
性能の高い住宅と一般の住宅のトータルコストの推移のグラフ 性能の高い住宅と一般の住宅のトータルコストの比較のグラフ

地球温暖化対策

地球温暖化防止対策として2050年までにカーボンニュートラル実現に向けて、住宅の省エネルギー対策は急務です。クリーンエネルギーの利用、住宅の高断熱化によるエネルギー消費の抑制はCO2排出量の削減に寄与できる重要な内容です。
フィアスホームでは、高気密高断熱の住宅の高性能化と自然エネルギーを上手に使うパッシブ設計により、省エネ・環境に配慮された住宅を提供します。注2

カーボンニュートラルのイメージ図

注12014~2018年度までの5年間に調査した断熱改修前の2,094軒の住宅の部屋ごとの冬季平均室温度数分布を作成すると、居間の在宅中平均室温は、16.7℃で、WHOの冬季室温勧告値18℃を満たさない住宅が全体の6割を占めている。また、寝室の就寝中平均室温は12.6℃、脱衣所の在宅中平均室温は12.8℃で、いずれも18℃未満の住宅が9割を占めている。このように、調査対象のほとんどの住宅が、WHOの冬季室温勧告18℃以上を満たしていない状況であった。
(一般社団法人日本サステナブル建築協会「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査」より)

注2カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
※ここでの温室効果ガスの「排出量」「吸収量」とは、いずれも人為的なものを指します。
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作用の保全及び強化をする必要があります。(環境省HPより)